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観たり読んだものとかプレイしたものの自分用メモ(予定) しばらくアークナイツ(明日方舟)について書いていこうかと
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去年の暮れにボーナスのちからでゲーミングPCを手に入れたので、とりあえずFF14をDLしてSteamでP4Gを買いました。
P4G、当時高校生でしたがVitaが明らかにコスパ悪く感じて買えなかったんすよね。
P3FもHDリマスターで出してほしい。アンケも書きました。

そんなことはともかく、表題。
特にこの2タイトル自体に作品的な繋がりはないですが(ただ、ReplicaにはちょっとPapers,pleaseのオマージュらしい部分がありましたね)、世界観が似た感じだったのとどちらもSteamで安く買えてサクッと終わるボリュームだったので一緒に書きます。
あえて言うと私はもともとディストピア世界が好きで、大学生の頃にようやく1984を読んで悶え苦しんだ人間です。

【Papers,please】
お馴染み入国審査シミュレーションゲーム。
実況で知ったんですが、その動画がちゃんとエンドロールの流れるエンディングまで行かなかったのがむしろ良かったような気がします。
エンドロールの流れるエンディングが多分トゥルーというか、ひとつの物語としての終わりなのでしょうね。
動画で見てしまったために照合の方法とか何もかもわかっていたので、かなりサクサク行ってしまったのが少し残念でした。自分のせいですけど。
初見のエンディングはEZIC工作員エンド。基本的に偉い人に対する反骨心があるのと、一度協力してしまったら戻れない精神のせいです。
割とマジで指令に逆らったらEZIC工作員に消されるエンディングがあるとずっと信じていました。なんならEZIC工作員エンドも最終的に消されるのかと思っていましたが……そういった部分は描かれなかったですね。

初めはただのプレイヤーの分身として存在していた入国審査官が、日数を経るにつれてキャラクターとして確立されていく感じがとても良かった。
妻や息子たち家族がいて、職務は違えど同じ職場で働く同僚がいて、上司がいる。そしてなぜか検問所なのに常連もいる。
その上で、そういった関係の彼らをどう扱おうともプレイヤーの行動次第。生活費のために已む無く一部の家族を見捨てたり、上司を裏切って反政府勢力に協力したり。もちろん逆もしかりです。
しっかりと主人公に背景を持たせつつ、プレイスタイルの自由も保証されているのが上手いと思いました。国境越えエンドはめちゃくちゃ感情移入してしまった。
この後に同じ作者のReturn of the Obra Dinnもプレイしたのですが、そちらの主人公は入国審査官の彼のように台詞はないものの、なんとなく似た雰囲気を感じました。
オブラディンもすごく面白かったので、体力があれば書きます。

UIの好きなところ。動画で観た際に一番興味を惹かれたのが全体的に画面のつくりでした。
上部分に国境の検問所を俯瞰する図、下側に主人公の見る光景(正面のカウンター、手元のデスク)。上部分はただの背景かと思いきや(スピーカー操作はありますが)、後半で狙撃までさせられるとは。
このデスクがめちゃくちゃ狭くて、後になってくると参照しなければならない書類が増えるのでどう効率的に置くか、みたいな部分も楽しめました。
書類のスキャン、スタンプ押印、入国希望者に書類を返す。一連の操作がなんとなく気持ち良くて、クリアした後でもまたやりたくなります。
音楽、SEもいいですよね。タイトル画面の曲はゲームから離れてもしばらく頭から離れませんでした。

世界観について。そもそも抽選で入国審査官に選ばれたというオープニング、一部のエンディングに登場する「代わりの入国審査官はいくらでもいる」といった旨のモノローグ。
家族を養いきれず全員亡くなってしまうと罪になるが、たとえ病気の息子に薬を買えず亡くしてしまったとしても、それだけでは罪にならない。
このあたりが性癖にビシビシきました。というか家族の誰かが亡くなっても一日すら休めないというのもひどい話だ。
ただ、服従エンドというか一度もEZICに協力せずJorjiの提案にも乗らず国境を越えないエンド。これを見るとなんとなく「悪くないな」という気持ちになってしまうのは社畜だからです。
どんなにひどい労働環境でも職務能力が認められて上司に少し優しくされると「もう少しやってやるか」という気持ちになります。
そういうところが上手いな、と感じる部分のひとつでもあります。徹頭徹尾救いのない国ではなくて、動いているのは間違いなく人だから、良い部分も悪い部分もある。それは主人公も上司も同じ。
アルストツカに栄光あれ。

全体として10時間もかからず終わりますが、非常に濃い体験が得られたと感じるタイトルでした。
逆に最近色々な意味で濃かったり長かったりするゲームばかりプレイしていたので、1日集中してやればサクッと終わるゲームが新鮮だったのかもしれない。
Youtubeで話題(だった)のショートフィルムも観ました。入国審査官の容姿や声、喋り方に至るまで解釈一致すぎて最高だった。
ありがとうございました。

【Replica】
前述のPapers,pleaseが二週間ほど前にプレイしたタイトルで、こっちは今日やりました。
というのも上記タイトルが最高すぎたので感想や考察をネットで漁っていたら、似た感じもしくはオマージュがあるみたいな感じで紹介されていたので知ったのです。
Switchでも出ているようなのでプラットフォームに迷いましたが、プレイ画面を見てこれはマウス操作でやった方がいいかと思ってSteamで買いました。
結果的にはPCでやってよかったです。でも一部エンディングからリスタートになるとウィンドウから強制フルスクリーンに戻されてしまうのが……あの……有り体に言うと怖かった。

終始スマホ画面の上で物語が進みますが、電話が掛かってきて出ると、会話のダイアログがチャットログ的に出る。それ以外はほとんどスマホの操作と変わらず、アプリをダウンロードしたり、スワイプやタップで動かす。それを別媒体でやるというのが単純に面白かったです。
電話では初め一方的に向こうからまくしたてられるだけだったので、途中で主人公喋るんだ……となりました。スマホに隠された新しい情報が明らかになり、様々な機能を解放していく中で、少しずつプレイ画面でスマホを持っている手が誰のものなのか、どんな人物なのかも明らかになる。
このへんはPapers,pleaseと似たところを感じました。でもADVってジャンルはだいたいそんなようなものか。

謎解きが普通に難しかったというか、ナニコレどうすんの的な場面がめちゃくちゃありました。秘密のアルバムくらいまでしか自力で解けず無念。しかも解いたら解いたで……という。
あのエンディング、まともに従う(友人をテロリストとして摘発する)エンディングの中では一番主人公がプレイヤーの手を離れた言動しますよね。ああいうのゾクッと来ます。
全体的に、謎を解くヒントまでは辿り着くんだけどそのヒントが解けない場面が多かった。こういうのは考えてもわからないので素直にggりました。ストレスフリー。

世界観や設定について、エンドロールに最もインスピレーションを受けた作品名が出ていましたが、他にも色々な要素が入っているようです。一部エンディングにはもろビッグブラザーが出てきますし。射殺エンドで名前がエヴァになるのはちょっとよくわからない。
友人にボタンを押すよう頼まれて画面に出てくる赤いボタンはPlease,Don't Touch Anythingというゲームが元ネタだそう。解放される実績がそのままタイトルですね。そのボタンをよく見ると下の台座部分にPAPERS,PLEASEと書かれていて、デザインも同名作品に出てくるスタンプに似てます。つまり複合的オマージュ……?
Please,Don't Touch Anythingもちょっと気になるのでやりたいですね。

個人的には友人の言いつけ通り11月5日にボタンを押してしまうエンディングがトゥルーであってほしいです。一番ハッピーエンドじゃない? SEがリアルすぎて笑ってしまった。
めちゃくちゃ私的な感想なんですが、テレワークしてて急に上司から電話がくる瞬間が一番嫌いなので、4885から急に電話がくる場面。何度もありますけど胸がキュッとなりました。普通に怖いし。

こちらはちょっと一部のギミックについて攻略というかヒントを調べてしまったので、本当に数時間でクリアしました。
どのエンディングもすぐに辿り着くことができ、淡泊と言ってしまってもいいくらいなのですが、この操作をしたらどういう結末になるのだろう? というワクワク感がありました。
少しメタ的なエンディングや、こちらの背筋が寒くなるようなエンディングもあり、多彩な結末が見られて満足感もあります。
同じ作者のリーガルダンジョンも気になっているので、いずれやりたいと思います。


……
なんというかADVは特になんですが、ゲームをやるとそれをやっている途中、やった後の自分の状態を記録したいという気持ちになります。
そんなこんなで久々にめちゃくちゃな長文を書いた。
ADVという以外関係ないですが、Switchで出たバディミッションBONDも非常に面白かったので元気があれば書きたいです。
書きたいもん多いな。
元気があればがんばります。

それではまた、機会の日までさようなら。

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